キングダム 第560話 「信の間合い」
【 秦・亜光軍 vs 趙・三将軍団 】
〈 亜花錦 vs 尭雲・馬南慈 〉
尭雲と馬南慈による虐めの現場から、虐められていた亜光を見事に救った亜花錦は亜光を担いだまま現場から逃げる。
亜光兵たちは亜光が無事に戦場から離脱できるように、亜花錦と尭雲・馬南慈の間に入る。
「亜光様をお守りしろォっ」
亜光を逃がすことを黙って見ているわけがない尭雲と馬南慈。
亜光兵が気付く間もなく真後ろに・・
ズパッ
尭雲、一太刀で亜光兵三人を真っ二つ。
ドゥ!!
馬南慈、同じく一太刀で亜光兵四人を真っ二つ。
その時、尭雲の後方から玉鳳隊が登場!
亜光兵たちはが振り返り
「若っ!!」
王賁の到着である!
亜花錦も喜びを隠せない。
「若君、さすが分かっておられる」
しかし王賁は亜花錦をスルー・・
王賁は目の前にいる尭雲をロックオン!
たまらず亜花錦が声を荒げます。
「若!ちょっと! その男(尭雲)には無闇に近づくなっ!」
王賁は亜花錦を完スルー・・
尭雲も王賁の存在に気付きます。
王賁、尭雲に槍技を炸裂!
「龍巣!」
いちいち技名を言っちゃう王賁!
ドドドドドッ
王賁の槍の連打を矛で受けきる尭雲だったが
ドッ
一撃だけ受けきれず、たまらずよろめく尭雲。
そこへ現れた馬南慈、王賁に重い一撃を振り下ろす!
ドッ!
槍で何とか受けきるが、馬ごと吹っ飛ばされてしまう王賁。
間髪入れずに馬南慈との間にできたスペースに亜光兵と玉鳳隊が割って入る。
「賁様を前にっ!間に入っていけ!」
亜光の時みたいに、尭雲・馬南慈vs王賁みたいな二対一の展開にでもなったらたまったもんじゃないと、兵たちは分かっているのだ。
デジャブは御免だと。
王賁が亜花錦に追いつき、亜花錦にごもっともなことを言われてしまいます。
「あんたに死なれたら台無しだ」
軽くたしなめられてしまった王賁は話を変えます。
「それよりも・・生きているのか亜光は」
亜花錦の背で意識なくボロボロになっている亜光を見て生死の確認をします。
それはこれからの戦い、そして作戦上、亜光の生死は重要だからです。
亜花錦も実のところ亜光の生死はわかりません。
「恐らく・・かろうじて」
王賁に急報が入ります。
「賁様!亜光軍の中隊がこちらに向かって来ています」
救援の亜光軍である。
馬南慈と尭雲は敵本陣から遠く離れて王賁たちを追ってきています。隊列は当然伸び、戦いで兵数も少なくなっています。
その間伸びした隊列の後ろに入ることで、馬南慈と尭雲を隊から孤立させ、討ち取る作戦のようです。
番陽が言います。
「断道の計・・」
尭雲と馬南慈の虐めコンビが番陽の真後ろまで!
ド! バン!
まるで草でも刈ってるかのように玉鳳隊の兵士の首を飛ばす虐めコンビ。
亜花錦が声をかけます。
「許されよ」
救援の亜光軍がこちらに着くまでは、亜光軍だけでなく玉鳳隊にも犠牲が伴うことを亜花錦は言っているのです。
王賁が岳嬰軍と交戦中の置いてきた玉鳳隊、関常の部隊に伝令を送るように言います。
それは本来なら亜光が出す軍全体の行動を指揮する内容であり、実質、これより王賁が作戦の指揮を執ることを意味しています。
よって、飛信隊には当然厳しい内容になるのでした。
「亜光軍はこれで大きく後退する。間常隊は飛信隊共々、退却のチャンスは逃さないようにと!」
王賁たちが下がれば、救援の亜光軍によって分断された趙軍は、その矛先を前方で孤軍奮闘して岳嬰軍と交戦している飛信隊に向けるのは必然。
だって趙軍は亜光本隊を下げさせればそれで十分なんだから。
【 秦・飛信隊 vs 趙・岳嬰軍 】
〈 秦・河了貂とお付きの兵たち 〉
遠方に見える亜光軍全体が後退を始めたことを知る河了貂。
「羌瘣に伝令を!後退の準備に入って合図を待てと!」
「左の警戒を厳しく!亜光軍を後退させたら趙・三軍は全部こっちにくるよ!」
遥か前方にいる信にも伝令を出したほうがいいんじゃないですかと、お付きの兵に言われる河了貂ですが
「まだ呼び戻せない。信にはここで岳嬰を討ってもらわないと」
王賁も河了貂も信に厳しい・・
それだけ信を信頼しているってことなんでしょうか。
左の警戒を厳しくしていたお付きの兵が異変に気付きます。
亜光軍を追っていたはずの趙軍の一部がこっちに向きを変えて進撃してきたのです。
うろたえるお付きの兵たち
「どっ どうする」
焦る河了貂
「信・・急いで・・・」
〈 信 vs 岳嬰 〉
信と岳嬰を一騎打ちさせるべく、飛信隊と岳嬰軍が入り乱れて戦う中、岳嬰の眼中に信の姿が!
ここで思い出モードに入る岳嬰・・
「慶舎様は不思議な人だった・・・」
「慶舎様が”岳嬰、よくやった”っていってくれるとキュンキュンして全てが報われた気がした・・・」
「一匹狼の俺が初めて尽くした人だった・・・」
慶舎の死に顔も思い出す岳嬰。
思い出モードから現実へ・・
目は血走り、矛を握る手が震える
「飛信隊 信! 貴様だけは・・・」
そして信と岳嬰の間が開く。
ついに岳嬰が信に向かって突撃!
飛信隊の我呂と尾平が信の異変に気付く。
なんと信は馬上でうつむいたまま目を閉じている。
「信っ!?」
すぐそこまで岳嬰が向かってきているというのに目を閉じたまま動かない信。
岳嬰が信目の前に!
「信ッ!死ねェェェ!!」
岳嬰の槍が信に届く寸前、信は王騎が矛を振る瞬間を脳内でイメージしていた。
目を見開く信。
ドン!
信は王騎の矛を一振り。
哀れ岳嬰、真っ二つなり。
瞬間「慶舎様ぁん・・」と言ったとか言わないとか・・
キングダム 第560話 END
ここから感想と希望的考察を少しだけ。
小物っぷりが見事でした、岳嬰。
最後は今期ドラマの一番人気「おっさんずラブ」を彷彿とさせるような回想シーンまであって、同人誌のネタになること前提で登場させたんじゃないかって思ってしまいました。
それにしても真っ二つにされた後、良い顔しています。
お見事、岳嬰。
これでプレッシャーになったのは馬南慈・尭雲コンビです。
岳嬰の見事な小物っぷりに勝てる最後をむかえられるでしょうか・・
できることなら亜光が復活し、コンビに復讐をしてもらいたいところではあります。
先々週の虞寧といい、岳嬰といい、どこかアホっぽさの漂う感じが和ませてくれますね。
趙峩龍にも似た匂いを感じますので、最後が楽しみになりました。
これで九日目が終了となるのかは、あのコンビ次第となっちゃいましたね・・もうお腹いっぱいなんですけどねぇ。