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彼女、お借りします【ネタバレ】66話「誕生日と彼女1」感想!

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彼女、お借りします【ネタバレ】66話

4月15日。台風(るかちゃん)一過から3日後。

和也は自分の部屋のキッチンを見ると、目に入ってきたのは
グチャグチャに溜まったゴミの山。
しばし呆然。
寝起きでしたが「さすがにゴミ出すか」となりました。

玄関を開けると、ちょうど隣の千鶴も外に出てきたところでした。
ビクッとする和也。

「びっくりしたー」
「勢いよく開けないでよ」と千鶴に文句を言われます。
「おっ、おはよっ」
「・・・おはよ」千鶴はうつむき、小声で答えます。

《?・・・なんか・・・よそよそしい・・・》
和也は千鶴の様子を変だと感じますが
「きっ、気のせいか・・・?」とも。

千鶴が先に、和也はその後に続いてゴミ袋を手に歩きます。

《・・・にしてもこの可愛さ未だに慣れねぇ!
ボロアパートがまるでそこだけ異空間だ・・・!
嘘だろ、あれすっぴんか?あれですっぴんなら、
メイクとは一体って話だぞ!?
気合い入った格好してるわけでもねーのに、この存在感。
とても俺と同じ生き物とは・・・》
和也はいつものように、そわそわしてしまいます。

ゴミ集積場に着き、先に千鶴がネットをめくってゴミを置きます。
和也は《気になるけどさすがに自主規制だ》と
そのゴミを見ないようにしました。
千鶴はスッと和也の横を素通りして帰りそうになったので

「来週あたりまた借りようかと思ってっ・・・!」
「池袋にいい店見つけてさっ!蛤が美味いんだって!」
和也は明るく声をかけます。
「・・・そう」千鶴は和也に背を向けたまま答えます。

《ん?なんかやっぱ・・・》
和也は千鶴の様子に、さっきと同じ違和感を覚えます。
「るかちゃんは・・・いいの?」
「え?るかちゃん?」
「だってこの間泊まったって・・・るかちゃんが」

和也の脳裏にあの日「それでは和也君ありがとうございました!』と
大声でアピールする、るかちゃんの姿が浮かびました!
《聞かれてたーっ!!!》ゴミ袋を両手に持ったまま和也は内心焦ります。

「二人は・・・そういうこと・・・なんでしょ?」
「あっあれは何もなかったよ!ただ泊まっただけ!!
俺、台風来てるの全然知らなくてさ!雨ヤバかったじゃん!?
あの日そうこうしてる間に電車も止まっちゃって!
さすがに一人で帰すのはマズいなーって!」

正直に言って弁解を・・・!ありのままを!と和也は必死で言いますが、
《まぁ泊まったって聞いたら誤解すんのも無理ねー》と
少し諦めの気持ちも。

「・・・・嘘」
「え?」
「いいよ嘘つかなくて・・・」
「はっ!?!?」和也はめちゃめちゃ焦ります。

「気を遣わせたなら悪いわね。でも杞憂よ。
男の人がそういうものだって分からないわけじゃないし。」
スタスタ歩いて行ってしまう千鶴のあとを追いながら
「え!?いや、ちょ・・・っ」和也はなんとか弁解しようとします。

「付き合えって言ったのは私だし、るかちゃん可愛いもん、当然よ。」
「私は雇われの身だし、レンタルするなとは言えないけど、
ある程度のケジメはつけた方がいいと思うわ」
「ちょちょ・・・水原さんっ!?」
千鶴はバタンと自分の玄関を閉めて帰ってしまいました。

結局和也はゴミを持ったまま帰ってきてしまうことに。
ショックを受ける和也。
《そんな!?嘘だろ、あんなに我慢したのに・・・
結局やったと思われるとか、どんな悲劇だよっ!!》
《るかちゃんとはやってない!!マジ俺耐えたんだよっ!!
だって俺は水原がーーーーっ!!!》
和也は千鶴の玄関を見ながら心で叫びます。

千鶴の部屋に場面は変わります。


「きっとそうだわ!レンタレッドのおサイフがーー」
ベッドに座り何かの台本を見ながら千鶴はセリフを声に出します。
『それでは和也君、今日はありがとうございました』と叫ぶ
るかちゃんが、千鶴の頭にフラッシュバックします。

「きっとそうだわ!レンタレッドのおサイフがーー」
『この夜のことは一生忘れないでしょう!!』
またまたるかちゃんの声が蘇ります。

「・・・・・・はぁ」
両手で自分の頬をペチペチと叩いて
「集中、集中」と千鶴はなんとか気を紛らわそうとするのでした。

場面は変わって和也の部屋。

「あ〜〜〜〜まじどうすっか〜〜〜!!」
部屋の中をぐるぐる歩き回りながら考える和也。

「泊まったのは事実だし・・・日頃の行いが悪すぎて
何言っても説得力がねー・・・」

《来週レンタルしてちゃんと弁解するか?そうでもしねーと、
話聞いてくれねーまであるぞこりゃ・・・あの様子じゃ》
「え?」スマホを触っていた和也は何かに気付きます。

「今週、水原の・・・誕生日じゃなねーか!!」
千鶴の紹介サイトを見て、《誕生日4月19日》とあったのです。
「あぶねーっ!!気付かす素通りするところだった・・・!!」

「クリスマスのお返しもまだだし・・・スルーはありえねぇ!
ただでさえ、るかちゃんのことであらぬ誤解を与えちまってるし
しっかりお祝いしてなんとか誤解を解きたい!」

《・・・っても何あげりゃいいんだ!?プレゼントなんてしたことねーし》
スマホで【女性への誕生日プレゼント】を検索します。

もらって嬉しいプレゼント
第1位 ネックレス
第2位 旅行
第3位 時計

《ダメだ重すぎる!!世間の女子まじかっ!》
検索結果を見て和也はビックリします。

《もらったのはスマホケースだし同じくらいの値段の方がいいよな・・・
でもぬいぐるみとかは捨てづらいし、扱い困るか?
日用品じゃ「は?」って感じだし・・・》

《高くもなく安くもなく、軽くもなく重くもなく、
特別すぎず日用品でもないものなんて、この世にあんのか!?》

この世で一番難しい問題は微妙な距離感の相手へのプレゼント・・・
どん詰まりになった和也。思わずうなだれてしまいます。

「俺は水原の欲しいもんも知らねーのか」

ふと顔を上げ、床に置いたスマホが目に入ります。
「そうか・・・っ彼女に聞けば!」
何かにひらめいた和也。何やら画面を操作し始めました。

そして4月19日。和也は外で誰かと待ち合わせをしています。
《今日中に水原へのプレゼント決めねーと》

手にしたスマホにはLINEの画面が。
《覚えてる?俺木ノ下だけど。今回はよろしく》
《和也君!!嬉しい!私もデート楽しみ。どこ行こっか!?
待ち合わせ場所、前と同じでいい?》可愛い感じの文面を眺めます。

《てかLINEだと、めっちゃ饒舌だな》
《彼女ならきっと、何か知って・・・》
何かを期待する和也。

「あ」
和也の前に現れたのは、桜沢墨ちゃんでした。

彼女、お借りします66話の感想!

るかちゃんの思惑通り、
千鶴とは気まずい雰囲気になった和也。
まさか墨ちゃんにヘルプを求めるとは思わなかったですね。
墨ちゃんも和也のことが気になっているようなので
どんな展開になるのか楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

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