ランウェイで笑って75話ネタバレ
これは少し遡った、芸華祭が終わったばかりの頃のお話
「悩みかんりょーう!」
心は悩みを箇条書きしたノートの最後の悩みを、線で消した。
その悩みは
「モデルやめたい」
心は、ベットにゴロンと寝転んだ
「何もやる気でなーい」
「芸華祭、頑張った」
満足そうな顔で自分を褒めてみる
「モデル辞めた。もう一生働きたくない· · ·」
その時、玄関のチャイムがなる
ああ、足が動かない· · ·
動け、と念じてるうちに、相手は帰ってしまう
ああ、自己嫌悪。
「ごめんなさい· · ·。悩みノート更新しよう」
改めて、悩みノートと向き合った
悩みを重いのまま書いていく
書きながら
「· · ·絶対実力以上の評価をされちやった」
そんな心が書いた悩みは
モデルを辞めてよかったのか
実力以上の評価をされてしまった
やる気がでない
ブランド立ち上げ、どうしよう
パリに行きたくない
· · ·書き終えて、改めて思う
「辞めて嬉しいはずだよね、私· · ·」
場面は変わって、柳田さんの仕事場
「デカいの、これ着ろ。で、おかっぱ、調整しろ」
柳田が心に言っているのを、育人は
「心さん、せっかくモデルやめられたのに」
と止める
そんな育人を見て、心はいつものようにうつむいた
でも
あれ· · ·
「せんぱい、私大丈夫ですから」
と言って別室で着替える
疑問が浮かぶ
なんで私、さっきー
着るのが嫌じゃなかったんだろう
自分でもわからない
そんな自分が嫌だ
ウジウジウジウジ· · ·
あー
「パリ行きたくない· · ·」
ウジウジしながら着替えたら、ポコンとしたお腹
んー· · ·太った。
衣装に着替えた心に、一瞬見蕩れた育人
「それじゃ、直しますね」
心に触れる育人の手を、払いのける心
「太ったから触らないでください· · ·!」
「そうなんですか?全然太ってないですよ?」
育人はそう心に伝えた
ダメだ
芸華祭終わってから全部ダメだ
やる気も出なくて
生活も変になってって
パリにも行きたくなくてー
自己嫌悪が止まらない
その時育人もためらっていた
そして、思いきって心に言った
「心さんの服、見せてくれませんか!芸華祭の· · ·」
心は一瞬ビックリした表情をするが、直ぐに言葉が出てきた
「私もせんぱいの服みたいです· · ·!!」
「明日、うちに来ませんか?!」
心の家に育人が来た
互いの芸華祭での服を見せあった
· · · · ·やっぱり、せんぱい凄い
私なんかより、ずっとずっと上手なのに。
やっぱり下を向いてしまう
「適わないなぁ· · ·」
呟く育人
育人の言葉で心はやっと顔を上げた
「すごい· · ·すごい。」
「本当ですか?!」
つい大きな声が出てしまう心
「なら!」
「せんぱいは、私がモデルを辞めて正解だったと思いますか?」
不思議そうな顔して育人は答える
「もちろんですよ· · ·!!」
なに· · ·なんでこんなモヤモヤ· · ·
イライラが、モヤモヤが態度に出てしまう
そんな心をみて、育人はまた話だした
「ごめんなさい· · ·少し嘘つきました」
顔を赤くしながら育人はって続けた
「モデルの心さん、本当に綺麗だったから。
僕の服来てくれたら、どんな風になるかなって、想像したりしちゃった」
育人の正直な気持ちが、言葉が、心を動かした
そっか。
私、不安だったんだ。
クリエイターの育人せんぱいに、同じクリエイターとして力になれるのか。
ーモデルの千雪みたいに。
「せんぱいと千雪って、どういう関係ですか?!」
「どうって· · ·友達ですけど。」
「せんぱいの服は着てあげません!
だって私、デザイナーですから!!」
そういいながら、最高の笑顔で心は振り向いた
せんぱいはちゃんとデザイナーの私を認めてくれる
せんぱいはこれからもどんどん上手になっていって
私もー
置いてかれたくない
悩みノートに書かれた悩みが、どんどん線で消されていく
「さみしいな· · ·」
でも
頑張らなきゃ
そしてパリに旅立つ心
飛行場からそれを見送る育人
心はふりかえる
私は悩みがなかった時期がない
いつも増えたり減ったりする
そして今日もー
悩みノートに1つ増えた
「育人せんぱいが好き。」
ランウェイで笑って75話「悩みノート」感想と76話「新しい仲間」考察
今回は、心ちゃんの芸華祭後の、心の葛藤のお話でした。
心ちゃん、悩みノートなんてつけていたんですね。
悩みを1つひとつ書いていくなんて· · ·
そして、解決したら消していくんですね。
全ての事に、真面目に取り組んでしまうんでしょうね。
見習わなければ。
で、自分の評価が低いからこそ、ネガティブに考えてしまうんですね。
もっと自信をもったらいいのに、と思いますが。
急には無理でしょうね。
ま、謙虚さが心ちゃんのいい所でもありますが、ここはゆっくりと時間をかけて。
パリで場数を踏んで、自信をつけて帰ってきて欲しいものです。
で、ついに認めちゃいましたね。
やっぱり、心ちゃんは育人が好きでしたねー!!
あの、育人が千雪を
「友達ですけど」
と言ったときの、心ちゃんの嬉しそうな口もと。
あれ、口もとだけだったけど、目はハートでしょー!!
恋する女は、好きな男の一言で人生観が変わる事もありますからね。
育人も、いい仕事しました。
パリにも行けたし、一安心です。
きっといい女になって帰ってくるんだろうなー。
今から楽しみです。
で、心は踏み出したので、次は育人の番。
「新しい仲間」という事なので、大学入ってからのお話ですかね。
育人は、どんな進路を歩くんでしょうか。
いい未来を選択してくれますように。