彼女、お借りします【ネタバレ】71話
和也は席に 千鶴がいるのを発見して 固まります。
『なんで 一ノ瀬(水原)が飲み会に・・・
そういや 大学仲間との誕生会がどうとか・・・』
この間のベランダ越しの会話を 思い出した和也。
もしかして これがそうなのかと 和也は焦ります。
「えっ 何 二人知り合い?」
千鶴はうつむき 知らないふり。
和也は必死で 言い訳を考え中。
「海で会ったメンバーと 一緒だなーと思って!」
「あっ覚えててくれたー 川中です」
「和也 記憶力いいなー」
『変にキョドったりなんかしたら 怪しまれる・・・』
周りも納得し なんとか その場をしのいだ和也。
「二人は なんで知り合いなんスか?」
栗林が 笹パイと燿子ちゃんに 尋ねると
「海の後 大学で時々話すようになってさ」
「それで今日 飲み会あるからどう?って」
『なるほど それでこんな地獄みてーな状況に・・・』
一人納得の和也。
「男は生4つねー 女子は?飲めんの?」と笹パイ。
「私20歳! 抹茶ハイ」と燿子ちゃん。
「私 まだ19なんで オールフリーで」と川中。
「ちなみにこの子 先週20歳になったばかりで
今日もお酒飲もうって誘ったんですっ」
「ゆ 裕希っ!!」
(川中)裕希は 千鶴の腕を掴んで言いました。
「えーーすごーー ハッピーバースデーじゃないスか」
周りがパチパチ拍手するので 仕方なく和也も。
笹パイに聞かれ 「グレープフルーツサワーを・・・」
しぶしぶ注文する千鶴。
『どうすりゃいいんだ!? 帰るなんて言ったら怪しまれるし
だいたいこんな 何が起こるかわからない戦場に
水原一人置いて 帰るわけには・・・』
どうしたらいいか 困っている和也以外の面々は 楽しく会話中。
ちらっと千鶴の方を見ると 軽くこっちを睨んできました。
『余計なことを言わないで』と言われてるような。
たらーーっと汗が出る和也。
その後。
「一気行かせていただきますっ」
和也と千鶴以外のメンバーは盛り上がり、楽しく飲み会を。
『だんだんみんな 出来上がってきてるか・・・?
下がれ洞察力! 頑張れアルコール!』
ちびちび飲みながら 周りをキョロキョロ観察する和也。
千鶴の方を見ると
千鶴はホット梅酒を メガネを曇らせて飲んでいました。
髪は三つ編み メガネ姿の とっても地味な格好を見て、
『にしても 相変わらず見事な変装だ
水原の時が 嘘のように地味・・・
これなら 海の時と同様 およそ誰にも・・・』
和也は大丈夫だと思った時、
「にしても ホント一ノ瀬さん おとなしいねーー」
「いえ そんなことはー」
「ほんとほんとーっ
この子 引っ込み思案っていうか おカタイっていうか」
「騙しでもしないと 男の人と飲み会なんて ありえないし
ずーっと男っ気もないみたいで」
だいぶお酒も入って 千鶴以外の女子二人が
いろいろ言い始めました。
「へー そうなんスか」
事情を知ってる和也は
『彼氏は100人ぐらいいるけどー』内心思いつつ。
「ほーんとっ いいもんもってるのに」
「ちょっと燿子! 飲みすぎ!」
千鶴は怒り、和也も睨まれてしまいます。
「でもちづる クリスマス予定あったって」
「あっあれは おばあちゃんと約束が・・・」
「えーー 男関係じゃないのーー!!」
「え? ちづるさんっていうんスね」木部が続けて
「お前の彼女と 一緒だな」
『!! ヤ ヤバイっ・・・!!』
「厄除け行った?」
危ないと思った和也。意味不明な会話を始めます。
「え・・・ 厄除け?」木部は一瞬ポカン。
「今の会話の流れで おかしいだろ!」
「うるせー!! 厄除け行ったかって聞いてんだよ!!」
「行ったよ!! ってか 厄一昨年だろ!!」
何とか会話を 反らそうと抵抗する和也。
「えー彼女いるのー?」
「どんな人ですかー?」女子二人は興味津々。
「それがさーっ 超絶美少女!」
代わりに木部が答えます。
「性格も清楚でおしとやか
品もあって 人当たりもいい
常に彼氏を立てるタイプっつーか
まさに理想の彼女! 和也にはもったいないよ」
「うらやましいー」
「ど どうも」
和也は どんな顔をすればいいかわからず
千鶴の方を見られません。
木部は続けて「そういや彼女さんも先週
誕生日だったって言ってなかったっけ?」
和也と千鶴は 内心焦ります。
「すごい 偶然の一致ーーっ!」
「プレゼントとかあげたんですかー!?」
「何あげたんですかー?」
女子二人は 次々に和也に聞いてきます。
「い いいじゃないスか・・・」
この状況に心の中で 早く終われ!! と何度も叫ぶ和也。
「ちづるとは全然違うねーー」
裕希の様子を見た千鶴は
「なんで裕希が酔っ払ってんのよ」
「え? 雰囲気?」
裕希はオールフリーを飲んでいたので、酔っ払うわけはなく。
でも見た目はしっかり 出来上がっています。
「でもちづるも メガネとったら可愛いんですよ」
裕希はそう言って 千鶴のメガネをパッと外しました。
『な・・・』びっくりする和也。
その千鶴を見た木部が「・・・え?」
何かを思い出した様子でした。
彼女、お借りします71話の感想!
お隣でもなく レンタル彼女でもなく
大学生としての千鶴と長く接するのは これがきっと初ですね。
バレないようにしている千鶴と和也ですが、
木部は 気づいてしまったんでしょうか!?
どんな流れになるのか 次号も見逃せないですね。