演説会が終わり翌日。
「犬塚!演説かっこよかったよ。」
「お前に票を入れるから高速で携帯持込可にしてくれ」
「見直したわ!」
露壬雄の気持ちのこもった演説は周りの者たちを味方につけたのであった。
露壬雄「やったぜジュリエット!こんなにも賛同者が!!」
露壬雄も喜びを隠せない様子で笑っている。
ドキドキの演説だったが露壬雄の演説は成功したと言っても過言ではない。
露壬雄を取り巻く環境はそれだけ変わったのだ。
寄宿学園とジュリエット【ネタバレ】82話
【1,露壬雄とジュリエット】
露壬雄「見てくれペルシ・・・ジュリエット!!
最新の調査アンケート1位だった!!」
ジュリエット「へぇやるじゃない・・ろみ・・・露壬雄」
名前で呼ぶことにまだ慣れていない2人。
お互いを呼び合うだけでも照れて赤面している。
なんとも学生らしい。まさに青春である。
露壬雄「ジュ、ジュ、ジュリエットも1位なんだろ?」
ジュリエットも暫定で1位となっているがアビとは切迫しているためまだまだ油断は禁物だ。
ジュリエット「露壬雄は演説前最下位だったんでしょう?大躍進ね。」
露壬雄「まっ余裕ですよ余裕~」
いつも通りお調子者の露壬雄に対するジュリエットの目線はどこか冷ややかなものを感じる。
【2,露壬雄が暫定1位の理由】
露壬雄「正直玲音より上に行くと思わなかった。」
露壬雄はふとジュリエットに本音を漏らした。
ジュリエット「呆れたやっぱりわかってなかったのね。」
そういいジュリエットが露壬雄の1位の理由を説明する。
ジュリエットが話す露壬雄が1位の理由は、「露壬雄は浮動票を取ったから」。
(固定票は何があっても指示が変わらない人。浮動票は選挙の状況により候補者を有権者が変える未確定な票。)
固定票は全体の60%。露壬雄の固定票は10%足らずだったが、浮動票の40%を取ったことが要因と考える。
そして露壬雄は気づく。
浮動層や穏健派の人たちを味方につけ、その数が過激派を上回れば学園は変わる!!
【3,久里の誕生会】
歩いている露壬雄に後ろからぶつかった甲斐。
それを追ってきた玲音に遭遇するのである。
玲音「犬・・・塚?」
一気に顔が青ざめる玲音。
表情は一変し僕に会いにきたのかい?と言うも、もう遅いから。と露壬雄から突っ込まれる。
露壬雄から話し方が普段と、兄弟といる時で違うことについてバカにされ、玲音は露壬雄を一発蹴りつける。
そして露壬雄を誕生会へと連れて行くのであった。
誕生会は始まり、従姉妹から玲音が中等部の頃は露壬雄と一緒で楽しかったことを話され、玲音は赤面。
玲音「はぁ。ちげーし。」
誰がどう見ても照れてる。そんな普段は見れない一面を見た露壬雄。
そうしているのもつかの間で玲音は露壬雄へ話がある。告白だからついてくるなと従姉妹を置き露壬雄と外にでるのであった。
【4,玲音の秘密】
玲音「こないだの演説見事だったよ。」
露壬雄を褒める玲音出会ったがすかさず質問をする。
玲音「それも本当に自分たちの意思か?ってどう言う意味?」
玲音「君の公約はさ、この学園の価値観をちゃんと自分たちで考えて変えていこうってものだろ?でもさっきの言葉を含めると白猫といがみ合っているこの現状を見直そうとも聞こえたけど?」
鋭い考察に露壬雄は動揺する。
玲音「犬塚の・・・正直な気持ちを教えてくれないか。」
そう言われた露壬雄はジュリエットのことも思い出し、いがみ合いの意識を変えることができれば学園は変わる。その言葉通り玲音にも話すことにした。
露壬雄「いつかは、正直・・いがみ合いがなくなればいいと思っている。」
玲音「へぇ」
とてつもなく黒く冷酷な目をし冷たい反応。
それには露壬雄も背筋が凍るようなゾッとした感情をあらわにする。
しかし玲音は笑顔で「なら君は僕の敵だ」そういいこの場を去ります。
露壬雄が呼び止めるが、もう二度と話しかけるなと冷たくあしらわれ、露壬雄は言い方が悪かったか、言葉をもう少し慎重に選ぶべきだったと考えているところ、玲音の従姉妹がこっそりついてきていることに気づいた。
露壬雄「悪かったな。せっかくの誕生会を邪魔しちまって。お姉ちゃん怒らせちまって。」
そう謝る露壬雄。そして露壬雄は玲音が過去は白猫を恨んでなかったと思うが何があっているか知っているか。と従姉妹に聞いたところ衝撃の答えが返ってきた。
「玲音お姉ちゃんは東和民とウエスト人の・・・ハーフなんだ。」
寄宿学園とジュリエット82話の感想!
露壬雄が中間アンケートで1位だったのは大変喜ばしいです。
ジュリエットとの付き合いのためにも学園を変えるべく、周囲も味方につけてきましたね。
ただその内容すらも吹き飛ぶような今週号最後に出てきた新事実。
玲音も悲しき辛い過去を持っているようでなんともいたたまれない気持ちとなります。
次号もどのような展開になるのか目が離せませんね。