ブラッククローバー【ネタバレ】186話「鏡の中の瞳」
前回、想像から生まれた本物の珊瑚の孔雀団団長、ドロシーの活躍のおかげでエルフの”幻惑の界(グラマーワールド)”が崩壊し、ドロシーの魔法から脱出することに成功したバネッサ達。
それから時を少し遡り、ドロシーが黒の暴牛号の頭部と一緒にバネッサ達を”幻惑の界(グラマーワールド)”に連れていかれてしまった直後の時間に戻る。
黒の暴牛号は、ゴーシュとパトリの合体魔法”断罪光帝剣の嵐”によって斬りきられてしまった。
黒の暴牛号が崩壊していく中、アジトの中にいたアスタはアジトが崩れ、自分達が落ちていく事態に慌てていた。
このままでは地面に激突してしまうと焦るアスタに対し、グレイとアイコンタクトを取ったゴードンが頷くと、落ち着いた様子で自分達が落下する場所に毒呪詛魔法“毒雲の棲家”を発動させた。
このまま“毒雲の棲家”の中に突っ込んでしまえばそれこそが危ないと「何すんですか」とゴードンに文句を言ったアスタだったが、グレイの“マジックコンバート“で毒雲を綿に変えて、落ちてきたアスタ達を包み込んだ。
アスタはグレイにお礼を言うが、ゴードンが連携であった事をボソボソと小声で説明した。
アスタ達のゴタゴタには目もくれず、パトリがゴーシュにこの場を頼み、自分達は影の王宮へ向かおうとしていた。
黒の暴牛号が崩れてしまった為に、操縦していたヘンリーも姿を現したが、「ぼくからはなれて」と皆に注意を促した。
自分が周りの魔力を吸い取ってしまう為、迷惑をかけてしまうと思い、それを予防するために忠告した。
ノエルも“海神戦乙女の羽衣鎧(ヴァルキリードレス)”が解けてしまい、魔力の消費が激しいのと高度な魔法に体が付いて行っていないのだろうと推測される。
ゾラも魔力がそこまで残っている訳もなく、これからの戦いには不安がよぎっていた。
アスタ達の様子を見て心配していたヤミだが、パトリが影の王宮に向かうのをこのまま見過ごす訳にもいかない。
するとヤミは「今ここで限界を超えろ!」とアスタ達に一喝すると、4人が元気良く返事をしたのを確認し、ジャックと一緒にパトリを追って影の王宮へと向かった。
ゴーシュ達はヤミがパトリを追う姿を確認したが、アスタ達を片付けてから追いかければいいかと今は自由にさせる事にしたようだ。
ゴーシュがマリーに「かくれんぼだ、全員見つけてやれ」と言うと、ゴーシュの鏡魔法で鏡を出現させ、その鏡にマリーの瞳魔法を映し出し、合体魔法” 爾縦視の瞳(リフレクト・アイリス)“を発動させた。
鏡を介してマリーの瞳魔法にかかってしまったアスタ達は、魔力までも封じられ身動きを止めさせられた。
ゴーシュが「瞳魔法はその目を見た者を束縛する、動きはもちろん魔力もな」とアスタ達に説明した。
動くことも出来ず、同時に魔力まで縛られたアスタ達に「魔法一つ使えず無抵抗のまま死んでいけ」と冷たく言い放ったゴーシュに、力技でアスタが第3の剣を発動させ、瞳魔法の効力を無効化した。
すぐさま、ゴードン、グレイ、ヘンリーの魔力の束縛も無効化させ、助け出す事に成功した。
ゴーシュはアスタの第3の剣を見て「あれはリヒトの、滅魔の剣」と呟くと、「オマエには過ぎた武器だ」と言い放ち、アスタを攻撃してきた。
鏡魔法を使い高速で攻撃を繰り出してきたゴーシュだったが、グレイが変身魔法で鏡を増やす事で防御し、ゴードンやヘンリーも自分達の魔法で防御して、最後はアスタの滅魔の剣でゴーシュの攻撃を跳ね返した。
「ゴーシュの魔法は良く知っている」と豪語するアスタでしたが、さらに「理不尽に攻撃するのは前と変わらない」と怒りながら言った。
すると、ゴードンやグレイ、ヘンリーも同様にゴーシュの悪口を言い始めた。
そして、全員が声を合わせて「痛い目見してでも元に戻して絶対に文句言ってやる!!」と4人は意気込んだ。
「仲が良いのはわかったが、それではオレには勝てない」とアスタ達の意気込みに対して釘を刺すように言った。
そしてマリーに「アレをやるぞ」と伝えると、今度こそ本気でアスタ達の前に対峙していた。
ブラッククローバー186話「鏡の中の瞳」感想
今回はvsゴーシュ・マリーがメインとして構成されていました。
ゴーシュが強いのは分かっていましたが、マリーの瞳魔法には驚かされました。
マリーの瞳を見た者の動きも魔力までも束縛するという、驚きの能力に加えてエルフ化されている事でさらに強化されていると考えると恐ろしいです。
アスタ達も危うく何も抵抗することなく終わってしまう危機に直面していましたが、そこはアスタの力技と滅魔の剣で束縛を解く事が出来て本当に良かったなと思いました。
ゴーシュとマリーの合体魔法も素晴らしかった、の一言に尽きます。
ゴーシュの鏡魔法で鏡を出しアスタ達にマリーの瞳魔法をかけやすい環境を作った連携は凄かったなと思います。
エルフとして転生しているとは言え、元々は兄妹だったのでコンビネーションは抜群だなと思わされました。
ようやくマリーの瞳魔法の束縛から逃れたアスタ達の戦い方は、黒の暴牛の仲間だったこともあり、ゴーシュの魔法の特性を熟知しているからこそ、適切に対処出来ていたので仲間のはずなのになぜ戦わなければいけないのかと、少し哀しくなりました。
アスタは以前にもマリーについてあらぬ誤解から、理不尽に攻撃をされていた時もあったので、その事を思い出して「乗っ取られる前と変わらない」と言ったのですかね(笑)
アスタに続いて、ゴードン・グレイ・ヘンリーからも日々思っていたゴーシュの悪口が出ていましたが、それこそ本音が思わず出てしまっていると笑ってしまいました。
しかし、その後全員で「痛い目見してでも元に戻して、絶対に文句を言ってやる」と言っていたのが、ゴーシュを絶対に元に戻すと言う決意を新たにした場面だったのではないかと、少し感動しました。
ブラッククローバー187話の考察
今回、エルフになった仲間たちを元に戻すカギとなるアスタの第3の剣の名前が判明しました。
「滅魔の剣」と言うようで、魔法を無効かすることが出来る剣ですね。
今後のエルフ達との戦いにおいて、この剣が発動させることが勝敗を分ける事になるかもしれないので、注目していきたいと思います。
次回は、ゴーシュとの戦いの続きだとは思いますが、ゴーシュとマリーが何かを仕掛けてくるのは間違いないでしょう。
一体どのような技なのか、アスタ達はそれをどのように迎え撃つのか、とても楽しみです。
次の展開も楽しみにしています。