ランウェイで笑って76話ネタバレ
慌ただしかった日々もすぎ、またいつもの日常に戻ったー
芸華祭も終わり、みんな少しづつ歩き出す
育人は、朝ごはんのパンを自宅で食べながら、テレビで化粧品のCMに出ている千雪を見て、目を丸くした。
芸華祭から4ヶ月たって、
千雪は新創刊された雑誌の専属モデルとして
心はパリへ留学
そして僕はー
柳田さんのアトリエで、柳田さんの書くデザインを後ろから凝視する
柳田さんのところで就職したいー
と思っている
ちょこっと迷ってもいるけど
そろそろ1月
もう今後の答えを出さなきゃいけない
「あの、柳田さん」
「就職と進学、どっちがいいと思いますか?」
「· · ·就職」
柳田はゆっくり答えた
「学校で1年間教えられることは、現場で1ヶ月で身につく。
まあ、基礎がなきゃ就職自体無理なわけだが。」
「お前、いつまで素人気取ってるんだ?」
これって、雇う気があるってことかな· · ·?!
「新しい社員を雇う予定はありますか· · ·?」
育人は思い切って聞いてみた
「あー?ある」
ぶっきらぼうに、柳田が答える
育人の顔がほころぶ
「友達の話なんですが」
前置きをしてみる
「バイト先の店長が怖いんですよ。あんまり喋らないし、目つき悪いし。」
「指示は雑なのに、失敗すると怒るし」
「たまに変な格好してるし」
「本当に何考えてるかわからなくて」
「· · ·でも、そこで働きたいんです。友達が」
言った!!
「辞めちまえ、そんなクズのとこ」
柳田はあっさりいつもの様に吐き捨てた
育人は心で思う。叫ぶ。
(おメェのことだな!!)
デザインを書き上げた柳田は、それをもって出ていく
「ちょっと出る」
その時社員が昼休憩から戻ってきた
新しい同僚も増えて、賑やかになってる
ーやっぱり僕はここで働きたい。
そう思っていたのにー
「畳む事にした」
帰ってきた柳田は、育人の他の2人の社員に、冷たくそう告げた。
「来週から、このアトリエを閉める」
「ちょっとどういうことですか· · ·?」
「待ってください。理由を· · ·」
育人達が発する全ての言葉を遮るように、柳田は呟いた
「三ツ峰」
· · ·展示会で、柳田さんの服を卸した大手百貨店。
「あの売上が芳しくなかった。」
柳田は続けた
「訳は色々考えられるが、1番の理由は」
「知名度」
「だからハジメ· ヤナギダの名を上げるために、肩書きを取りに行く。」
「‘Apghro I dite’のデザイナーになる。」
「俺は来週から綾野麻衣の元で働く事になった」
それは
柳田が本気で選んだ野望。
当然育人らは一緒に行くとこは叶わず、アトリエは解散になった。
そしてー
芸華大に育人の姿があった
ギリギリ受験間に合ってよかった
特待生も受かったしー
ーでも、なんとかしたい。
このまま、普通に学校に入ってもいいんだろうか。
そんな時、大学構内で見つけた1枚の紙
「インターンシップ生募集」
心が騒ぐ
これかもしれない
でも間に合わないかもしれない
受けるには、大学に入って説明を受ける必要がある
でも、時間はない
方法はー
他にはない
育人は選択を迫られる
思わず電話に手が伸びた
自然にある人の番号を押す
ー僕もやっぱり
前に進みたいー
「Aphro I dite のインターンって、今やってますか· · ·?」
「やってるよ、なんで?」
電話に出たのは、綾野遠。
「僕も参加したいです」
堂々と、綾野遠に告げた。
「へぇ· · ·どうしようかな。」
それは、自分のために。
前に進むために。
職場を失い、未来に悩む育人。
この電話が育人の世界を広げるかー
ランウェイで笑って76話「新しい仲間」感想と77話「インターン」考察
今回は、育人のお話でした。
柳田さんのところで働きたいと、思ってたんですね。
そりゃそうですね。
デザイナーの基礎
パタンナーとしての技術
そして、デザイナーとして働く事の面白さを育人に教えたのは、間違いなく柳田さんですからね。
ぶっきらぼうですが、野心にもえたいい男です。
でも、結局はその野心を貫く為に、自分のブランドを畳む事になりました。
肩書きを獲るために、
綾野麻衣の元で働く事を決めたんデスね。
野心とは、凄いです。
やはり叶えたい夢は、何をしても叶えたいんですね。
今は綾野麻衣の名前を借りるけど。
肩書きを借りるけど。
今のままでは終われない。
絶対に、自分のブランドの知名度をあげる。
その為に、柳田さんが選んだ手段。
何と言われても構わない
俺は俺の服を、ブランドを世の中に出したい
そんな決意が、柳田さんの表情から見てとれました。
んー、素敵です。柳田さん。
育人にも、そんな柳田さんのハングリーな姿勢を見習って欲しいとも思いますが。
でもでも、育人は前よりもだいぶ勝つことに貪欲になったと思います。
でも、きっとまだまだなんでしょうね。
そして、柳田さんから離れたけど、やっぱり不安がある。
今後の自分自身の方向が、定まらないんでしょう。
そして、そんな時に目に入った「インターン」
よくわかりませんが、育人の希望を叶えられるものなんでしょう。
そしてそこには、綾野遠。
離れられない2人です。
今も、これからも。
そんな2人の未来の軸になる、「インターン」
来週のお話のタイトルです。
やはり、大学入学をやめて、インターンとしての道を選ぶのでしょうか。
どちらにしても、悔いのない道を選んで欲しいものです。