東京卍リベンジャーズ【ネタバレ】91話「Miss you」
「別れよう ヒナ」
クリスマスイブ、雪の降り積もる海下公園で、別れを告げられた橘日向は、あまりに突然の別れ話しに唖然としています。
「なんで急に・・・って思うかもしんないけど」
「えっと 好きな子ができたってゆーか」
辛そうな表情で別れを告げる東京卍會壱番隊隊長・花垣武道は苦し紛れに別れの理由を考え、思い付いた言葉を橘日向に告げました。
「そう・・・他に好きな子がいる・・・」
そんな花垣武道の言葉に、橘日向は傘を投げ出して、渾身の右、左とストレートパンチを花垣武道に叩きつけます。
倒れた花垣武道に馬乗りになり、何度も何度も拳を振り下ろしボコボコに殴り続けます。殴られながらもボロボロに泣いている橘日向の表情を見て、花垣武道は橘日向の拳を防ぐことも、止めることも出来ませんでした。
花垣武道をボコボコにして、橘日向は1人帰っていきます。
「これでいいんだ・・・」
雪の上に大の字に倒れたまま自分に言い聞かせながら 思い出す橘日向の父親の言葉、「娘を巻き込まないと言い切れるかい?」
オレと稀咲とヒナの間に何か因縁があるかもしれない。 「こうした方がいいんだ」 未来での橘日向の言葉、「イブの夜 ここでフラれたんだ」
そして橘日向の色々な表情、言葉、あらためて橘日向のことを好きなんだと実感し、涙を流します。
「どうしよう 大好きだ」
歪なチームが集まる喫茶店、「テメェよー決戦前夜だぞ!たるみすぎじゃねぇ?」
黒龍(ブラックドラゴン)総長・柴大寿との決戦を前日に控え集まる、歪なチームメンバーの前に現れた花垣武道のボコボコになった顔を見て、壱番隊副隊長の松野千冬はびっくりします。
「どうしたその顔?」
そして、決戦前夜、最後の隠密作戦会議が始まります。
作戦決行の場所は、黒龍総長・柴大寿が唯一、一人きりになる渋谷にある宇田川キリスト教会。
人のいない深夜に柴大寿は一人で礼拝に行くのです。柴大寿を殺そうと狙っている弟の柴八戒が行動を起こすなら、この時、この場所しかないと、東京卍會参番隊隊長・稀咲鉄太は推測します。
「八戒を止めるのは仲のいいオマエが一番の適役だろ?」
柴大寿が現れるよりも先に教会の中にいるはずである柴八戒を説得し止める役目は、花垣武道に託されました。
柴八戒と柴大寿が鉢合わせする前に歪なチームの残り三人で、柴大寿を叩くという作戦が決まりました。
隠密作戦が決まり解散する歪なチームメンバー。
1人元気のない花垣武道を松野千冬が鼓舞します。
「何があったか知らねぇけど、その鬱憤、明日全部ぶつけてやれ!!」
ヒナのため、八戒のため、東卍のため、自分のため、隠密作戦決戦前夜、
花垣武道は静かに闘志を燃やしています。
東京卍リベンジャーズ91話「Miss you」感想
別れを告げられ、泣き出すのかと思っていたらまさかのストレートパンチにびっくりしました。
正義感が強く敵いそうにない相手にも向かっていく橘日向の性格を思い出しました。
突然に理不尽な別れを告げられ、我を忘れ花垣武道をボコボコにしてしまう激しさに橘日向らしさを感じました。
殴り続ける橘日向のボロボロに泣いている顔を見ると、やられている花垣武道が止めることも避けることも出来なくなるのも頷けます。
父親に頼まれたとはいえ、この辛い別れを選んだのは、全て未来のため、橘日向のため、なんとか全ての理由を伝えられないものかと考えてしまいます。
松野千冬にタイムリープを打ち明けたように、橘日向にも打ち明けられたら、こんな辛い別れにはならないのではないでしょうか?
決戦を前日に控え、気合いを入れなければならない花垣武道の心境が切なくてたまりません。
顔をボコボコに腫らして現れた花垣武道を見ても平然と隠密作戦の計画を話し始める歪なチームメンバー稀咲鉄太に、修羅場をくぐり抜けてきているワルの迫力を感じます。
稀咲鉄太の推測通り、柴大寿は1人で教会に現れるのか?
弟でありながら、柴大寿を殺そうと狙う柴八戒を止めることはできるのか、そして、
柴大寿を叩くことはできるのか?
緊張感が増していきます。