東京卍リベンジャーズ【ネタバレ】93話
2005年12月25日クリスマス、渋谷の宇田川キリスト教会で、黒龍（ブラックドラゴン）総長であり、兄である、柴大寿を殺す為に待ち構える柴八戒と対面した東京卍會壱番隊隊長・花垣武道は、柴八戒が兄の柴大寿を殺すことをやめさせる為に、説得を始めます。
武道「オマエを止めに来た」
それぞれの目的の為に手を組んだ歪なチームでしたが、完全には稀咲鉄太を信用出来ず不安だった花垣武道でしたが、稀咲鉄太の情報通り宇田川キリスト教会に柴八戒がいたということで、外では歪なチームの残り３人が柴大寿を食い止めている、自分の役目である柴八戒を止めることに安心して専念出来ることになりました。
柴八戒が花垣武道に、家族を守る為に、兄の柴大寿を殺すことを話したのは、止めて欲しかったわけではなく自分への決意の為に話したんだと言います。
八戒「邪魔をするならテメェも殺すゾ！？」
花垣武道の説得に応じる気の無い柴八戒は、花垣武道にも牙をむくのでした。武道は尚も食い下がり説得を続けます。
花道「オレが悩みを人に話す時は 決断できねぇ時だ」
花道「八戒・・・オマエの気持ちはわかるよ 大寿の圧政で他に道がねぇって 殺す以外に道がねぇって」
必死に捲し立て、説得を試みる花垣武道の言葉を、黙って聞いていた柴八戒でした。
八戒「テメェに何がわかる！！？」
黙って聞いていた柴八戒がついに爆発します。メシが不味ければ殴られた！挨拶がなければ一日正座で過ごした！兄より先に起きてなきゃ血ぃ吐くまで蹴っ飛ばされ！機嫌が悪ぃ日は目が合うだけでぶっ飛ばされた！凄惨な柴家の実情、柴大寿の暴力支配の悲惨さをぶちまけました。
八戒「それが柴家だ」
壮絶な柴家の内情、兄の柴大寿の圧政を聞かされ花垣武道は言葉に詰まってしまいます。しかし、ここで説得をやめるわけにはいきません。
武道「昨日 ヒナと別れた」
八戒「！」
橘日向を不良の争いに巻き込まないために、ヒナを守る為に別れを告げたと話し始める花垣武道に驚きの表情を向ける柴八戒でした。
武道「こんなオレを好きでいてくれたアイツを 守る為ならオレはなんでもする！！」
大切な人を守る為ならなんでもすると言いながらも、どんなに敵を恨んでいても、大切な人が悲しむような真似は絶対にしないと、涙を浮かべながら柴八戒に訴えかけます。
武道「どんなに敵を恨んでも」
武道「人殺しはしねぇ！！」
武道「柚葉はテメェが人殺しになっても 悲しまねぇんだな！！？」
花垣武道の思いを受け、柴八戒の心は揺れています。カツーン。誰も入って来るはずのない教会に響いた足音に、ふり帰った武道の顔は驚きに歪み、息まで荒くなっていきます。裏切られた？キリスト教会の外で、歪なチームの残り３人が食い止めているはずの、黒龍総長・柴大寿が凶悪狂暴な顔で、姿を現しました。兄の柴大寿の顔を見た途端に、柴八戒は、刃物を取り出して、柴大寿に襲いかかっていきます。
武道「まて！八戒！」
東京卍リベンジャーズ93話の感想
クリスマスの夜、渋谷の宇田川キリスト教会で対面を果たした花垣武道と柴八戒、花垣武道らしい真っ直ぐな説得で、一時は柴八戒を止めることができそうだと感じましたが、そこへやってきたまさかの黒龍総長にして、柴八戒の兄、柴大寿に驚きを隠せません。そして、一瞬にして一触即発の場面になってしまいました。それにしても、登場してきた時の柴大寿の極悪凶暴そうな顔に本当に恐怖を感じます。柴八戒から明かされた柴大寿の暴力支配の酷さに、柴八戒が兄の柴大寿を殺すしか方法がないというのも納得してしまいました。
教会の中に柴八戒がいた事で、稀咲鉄太の事を信用したのも束の間で、歪なチームの残り３人が食い止めているはずの柴大寿の登場は、稀咲鉄太の裏切りなのか？黒龍総長の柴大寿が唯一１人きりになる場所と渋谷の宇田川キリスト教会を稀咲鉄太に教えた、黒龍幹部、九井一こと通称ココによる罠なのか？
外で柴大寿を待ち伏せし、食い止めるはずの歪なチームの残り3人の行方は？ここへきて一気に謎と疑惑が増えてしまいました。柴八戒の壮絶な兄、柴大寿による暴力支配は、どのような形で終を迎えることができるのでしょうか、柴八戒は家族を守れるのでしょうか、刃物を持って柴大寿に襲いかかる柴八戒でしたが、そう簡単には、柴大寿を倒すことはできそうにない気がしてなりません。いろいろな想像と推測をしてしまいますが、今後が楽しみです。それぞれの男たちの決着が間近です。