ランウェイで笑って79話ネタバレ
難関インターンを無事突破し、正式採用へ!
そんな郁人が招かれたのはー
「紅茶は何が好き?」
「えっと!麦茶です!!」
差し出されたティーカップに口をつけた郁人は思った
〝うわ、これ紅茶だ〟
· · ·お茶は何が好き?と聞き間違えた· · ·
「麦· · ·」
「まあ、麦もいいわね。私も麦、大好きよ」
「ビールとか」
そう郁人に声をかけた人物、それはー
綾野麻衣
「正式に、アプロのメンバーとしてよろしくね。」
配属は、追って連絡するわー
綾野麻衣の部屋を出て、しみじみと郁人は呟いた
「綾野麻衣さん、やさし· · ·」
偉いのに、優しい· · ·
柳田さんと大違いだ。
「1回拝んどこ」
綾野麻衣の部屋の外で、扉に向かって郁人が手を合わせる
そこへ、走ってきた一人の男
「見つけたァ!」
そう言うなり、郁人を抱き抱えた
「おかっぱ!ベビーフェイス!」
「間違いない!アタシのパターンに修正入れたの、アンタね!?」
なんで僕の顔わかったんだろう。
その男の顔を見た時、思い出した
この人、パタンナーのー
「カワイイ顔して、あたしの仕事にケチつけるなんて、生意気ね· · ·」
「許してほしかったら、あたしを〝ギュッ〟てしなさい」
戸惑いながらも、素直に応じる郁人
ーこの子· · ·いい。
その男は、その時決めたようだった
「決めたわ· · ·。アンタは私が育てる」
「一流のパタンナーとして。」
その時ー
「おい、何してんだ」
柳田が郁人をその男から引き離した
「カルロス、仕事だ。このデザインを。」
「あんた、あたしとツッチの間を引き裂こうっていうの?」
柳田は冷静にそのカルロスという男に指示を出す。
それを聞きながら、カルロスは理解した
ー ヤキモチなのね ー
柳田に仕事に戻るよう言われたカルロスは、郁人の手を取ろうとした
「行きましょ、ツッチ」
「寄るな」
その手を柳田が遮る
「ウィメンズファッション業界に、ゲイはマジで多い」
「カルロスさんも· · ·?」
カルロスは、恥ずかしそうに頷いた
「· · ·別におかっぱがどっちだろうと構わんが」
「俺を口説くなよ」
柳田は、郁人に釘をさす。
郁人は、柳田に連れられて案内されていた
郁人の頭に、カルロスの言葉が残っていた
「僕の部署って、パタンナーなんですか?」
思い切って柳田に聞いてみた
「ああ」
いつもの柳田の返事
「デザイン部署に上がるには· · ·」
郁人の気持ちを見透かし、柳田は郁人に問いかけた
「焦るな」
「お前は何を評価されて、この場にいる?」
そして続ける
郁人の先輩として、一人のデザイナーとして。
「盗め。学べ。地に足をつけろ。信頼を得ろ。」
「パタンナーで鍛えてからでも遅くはない。
そしたら、デザイン画でも描いて、綾野麻衣に直談
判すればいい。」
その言葉に、郁人は希望の光を見た
「はい· · ·」
柳田の言葉に、郁人は素直に返事をした
やっぱり、この人って· · ·
自然に表情も優しくなる
「やー、ハジメくんはやっぱ言う事が違うねー」
一人の女性が、柳田に声をかけた。
「· · ·佐久間。お前のラインの新人だ」
「佐久間美衣だよー。」
自己紹介を終えて、女性は郁人に説明をし始めた
第1ラインは〝東さん〟
アプロのエースがチーフデザイナー
いわゆる「アプロの顔」
第2ラインはメンズ服を作る部署
第3ラインがハジメくんがチーフしてる
カラーよりもフォルム勝負なとこが売り
で、ウチの第4ラインは
たぶん若者向け。
そして、それを全て監修・管理するのが、麻衣さん。
そう言いながら、佐久間は扉を開けようとした。
が、
「お腹空いた。ランチが呼んでる。」
そう言って、郁人を外に連れ出す。
ランチ、デザート、ショッピング· · ·
16時、帰社。
佐久間の部署に入った郁人
インターンの時から感じてたけど、佐久間さんの部署
ー
柳田さんの部署と比べて、仕事が軽い
「うーん、あげる仕事がないなー。」
そして、佐久間は思いついたように、郁人にいった。
満面の笑みを浮かべて。
「デザインしてみる?」
「入社記念に、1着コレクションに入れてあげる」
夜になって、綾野麻衣と遠が話をしていた。
「ばあ様· · ·話が違う」
「新しいラインの責任者を、ボクにする?
たかだか22歳の若造に· · ·?
服のコンセプトも、活動方針も、ばあ様は口を出さ
ない· · ·」
麻衣の机を、激しく叩きつけた遠。
「そんなの、独立と変わりないじゃないか!!」
憤る、綾野遠。
何も言葉を出さない、綾野麻衣。
2人の思いは、どこへー。
ランウェイで笑って79話「aphro I dite」感想と80話「決別」考察
郁人、ついに入社しました。
でも、デザイナーのとしてではなく、パタンナーとして、の対応に、少し不満のようですね。
そんな郁人の思いに、答えを出したのはやはりあの男。
冷たさの中に愛情がある、柳田さんでした。
さすがですね。
そりゃ、カルロスも惚れますよ。
しっかりと道を歩むことが出来そうな所へ、あのゆるい感じの佐久間さん。
穏やかな、優しそうな女性です。郁人のいい所を引き出してくれると嬉しいですね。
そして!
ついにきました。
綾野麻衣と、遠様の決別。
来週のタイトルにもなっているこの「決別」は、
やはり2人には避けられないことのようですね。
実力だけで勝負をしたい遠。
それを知りながら、地位を与える麻衣。
2人の行く末は?
来週も目が離せません。