すれ違いのケンカから仲直り。
そして瑠依の口から告げられたのは、突然の「別れよう」だった―――。
ドメスティックな彼女【ネタバレ】216話
「今・・・何て?」
突然の別れの言葉に驚き、瑠依に聞き返す夏生。
瑠依は夏生の目をしっかり見てもう一度言う。
「別れよう」
事態を飲み込めない様子の夏生。
昨夜仲直りして、今はバレンタインチョコをもらった。
そこからどうして別れることになるのか。
小説が書けない悩みを相談できなかったことがそんなに許せないのかと瑠依に問う。
瑠依は首を横に振り、こう返す。
「ナツオはあたしのことを思って 精神的な負担になりたくなかったって言ってたけど それはあたしも同じ」
「ナツオはナツオで気遣って苦しんで あたしの方もそれに虚しくなって これって お互い負担になっちゃってるよね・・・」
理由を聞いても夏生は納得できない。
思わず瑠依の腕をつかみ、必死ですがろうとする。
「俺には小説もなくなったんだぞ?・・・もう心の支えはルイだけなのに ルイしかいないのに・・・」
興奮した夏生をなだめるように話していく瑠依。
「小説を失った穴はあたしでは埋まらないでしょ・・・? 『恋人』っていう関係が安心感よりもイライラや後ろめたさを生んだり お互いプラスに働かないなら 家族に戻った方がいい」
そう話す瑠依の瞳はまっすぐで、夏生はもう何も言えなくなってしまうのだった。
場面は変わり空港――。
瑠依の出発を家族みんなで見送りにきた夏生。
飲み物を買うといって夏生を連れ出す瑠依。
二人で話す夏生と瑠依。
「もう一緒の時間は過ごせないから」
そういって夏生に時計を返す瑠依。
ネックレスも返すべきかもしれないけど、お守りとしてもっていていいかと夏生に尋ねる。
うつむきながら頷く夏生。
涙を浮かべる夏生の頬に手をあてて
「そんな顔しないで・・・? ・・・最後は笑顔で別れたい」
そう話す瑠依の目にも涙があふれている。
夏生にぎゅっと、強く抱きつく瑠依。
「別れたらあたしと過ごした時間は全部無駄になる?」
その言葉を聞いた夏生の脳裏に、今までの瑠依との思い出がどんどんよみがえっていく――。
首を横に振る夏生。
「ありがとう あたしのこと好きになってくれて 今の気持ち書きとめておいてね ナツオなら大丈夫だから・・・じゃあね」
そういって夏生にキスをする瑠依。
二人は別れて、それぞれの帰路につくのだった。
ドメスティックな彼女216話「じゃあね」感想!
別れを決意した瑠依の決心は固かったです、お互いを思いやって別れるって切ないですね。
夏生に最後キスする前の瑠依の言葉なんて・・・もう切な過ぎる!
この別れを乗り越えて、このあと二人がそれぞれどうなっていくのか、気になります!
楽しみに次回を待ちましょう!