BORUTO
№30 「怪物(バケモン)・・・!!」
カワキとボルトが合わせをナルトの目の前でしていた最中、突如現れた殻のメンバーであるデルタ。
彼女は、木の葉の里に登録されないチャクラをもつが故に侵入の際には感知されてしまう。
そして、彼女が現れたのは火影であるナルトの前。
それでも、全くひるむ様子のないデルタ。
余程、腕に自信でもあるのであろうか?
ナルトはデルタから視線をそらさずにカワキへ聞いた。
「こいつが「殻」か?」
カワキは暗い視線のままに答えた。
殻の幹部で中陣(インナー)と呼ばれる中枢メンバーの一人だと。
デルタは表情を変えないままナルトに、用があるのはカワキの方なのでどくように言う。
ナルトを火影と知っていながらだ。
カワキは焦りの表情を浮かべながらインナーは全て怪物(バケモン)揃いだとナルトに伝える。
ボルトは、カワキのいつもと違う表情を見て戸惑っていた。
ナルトは警戒の表情のままデルタに忠告した。
「カワキはウチの大事な客人だ
得体の知れねぇ部外者との接触を認める訳にはいかねーなぁ」
それに対してデルタは表情を変えずにナルトに向かって
「ムカつくわね あなた 殺すことにするわ。」
ナルトはそのままボルトにヒマワリを守るよう指示し、カワキには自分の身を守ることに集中するように言った。
にらみ合う最中、仕掛けたのはデルタであった。
ナルトの頭に向かって、数発の蹴りを繰り出す。
ナルトはかわしながら、一発を受け止めるとそのままデルタを地面に叩きつけた。
そして、地面に押さえつけたまま螺旋丸をぶつけようとする。
しかし、デルタは目を見開くと螺旋丸は消滅した。
科学忍具で出来た目によって吸収されたのだった。
すると、突然ナルトは、何かを感知し地面から離れるように跳んだ。
すると、同時にデルタの科学忍具で出来た足がナルトを襲いかかろうとナルトの立っていた地面を突き破ってきた。
そのまま、変形した足を元に戻し立ち上がったデルタは余裕そうに上着を脱ぎ
「色んなトコロが科学忍具なのあたし」と伝える。
更に、向かってくるデルタ。ナルトは九尾のチャクラを纏う。
そのまま、デルタの蹴りを受けるが受けた足の形状が突然変化し、無数の槍となりナルトへ襲いかかったのである。
そのうちの一本がナルトの腹部へと突き刺さる。
「父ちゃん!!!!」ボルトは思わず叫ぶのである。
しかし、ナルトの目からは闘志は消えていない。蹴りを受けている手とは別にチャクラの手を発現させて、デルタに襲わせ足の部分を破壊する。
しかし、デルタは後方へ飛んで避けると同時にすぐに足は再生した。
ナルトは、腹部へと突き刺さった槍状の物を握りながら、うめき声をあげて片膝をついた。
デルタは腰に手を当てたまま、余裕そうにナルトへ「何だか拍子抜けだわね」と言い放つ。
ボルトは思わずナルトの方へ加勢に向かおうとするが、ナルトは「来るなボルト!!ジッとしてろ!!」と怒鳴りつけるとボルトの足は困惑の表情と共に止まる。
「遠慮しなくていいのよ坊や お望みなら一緒にあの世へ送ってあげるから」
デルタはボルトを見て少し表情を緩めて言った。
するとナルトはデルタを睨めつけながら言った。
「子供たちに指一本でも触れてみろ 後悔することになるぜ…死ぬほどな」
しかし、突撃してきたデルタにすぐに押し倒され更には組み敷かれた。腹部の傷口を足で押さえつけられうめき声を上げるナルト。
しかし、ナルトはデルタに向かいその汚い手でカワキを含めた子供達に触るなと言う。
その言葉にデルタは不快感を覚えて、傷口を押さえていた足の力を強める。
悲鳴を上げるナルトをよそに、他人の為に何故頑張るのか理解が出来ないと呆れた表情を浮かべた。
ナルトはその状態のまま絞り出すようにデルタに問う
危険を犯してまで敵陣に単身で乗り込んできたことはよっぽどの覚悟か内心かなり必死なはずだと。そして、何故カワキにこだわるのだと。
デルタは見下した目でナルトを見おろした。
自分が殺されそうなときに、何故そんなことを気にするのか。
すると、デルタはナルトの腹部に突き刺さる槍のような物を掴み、乱暴にかき回し引き抜く。悲鳴を上げるナルトである。しかし、デルタの言葉は
「見え透いてンのよこのペテン野郎が」
その言葉に虚を突かれるボルトであるがナルトは何事もなかったように起き上がりバレてたかと一言。
そして、先ほどまであった腹部の傷はみるみる塞がっていた。
弱ったふりをすれば、油断させて色々と聞き出せると思ったのがナルトの考えだった。
再び、デルタは力を発現させた。生きたまま八つ裂きにすると。
ナルトとデルタがぶつかる。力のぶつかり合いの衝撃波でボルトたちは顔を覆う。
凄まじいスピードでの乱打戦だ。両手で組み合った時、デルタはナルトから吸収した螺旋丸を科学忍具でできた目から発生させ、ぶつけようとする。ナルトは強引にデルタを投げ螺旋丸をかわした。
お互いに距離をとって着地する。異次元の戦いをボルトは目の当たりにしたのであった。
ボルトの感想
今回は、ナルトとデルタの乱打戦がメインで描かれていました。自分が思ったよりもデルタが強くて驚いたのと、ナルトが思ったよりも押されていたのが驚きでした。
何故、殻のメンバーたちは自分たちの体を科学忍具へと変えたのか、カワキ達カーマを付けた子供たちにこだわるのかなど、まだまだ謎が多くて見通せない部分もありますが、続きを期待しましょう!!
デルタ対ナルト。その戦いでボルト達は何を思うのでしょうか??