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約束のネバーランド【ネタバレ】95話「帰ろうぜ」感想!

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約束のネバーランド95話ネタバレ

約束のネバーランド【ネタバレ】一覧

ルーカスとオリバーは初めて出会った時の記憶に想いを馳せる。
それはオリバーがまだあどけない子供時代、鬼の猟場から命からがら逃げに伸びたおり、
その傷付いた少年にルーカスが優しく手を差し伸べグループを作り、
ここを終わらせようと誓い合う、儚くも力強い記憶。

オリバーの自分たち負傷者を置いて行けという頼みに言葉を失くすルーカス。
それが今出来るベストな方法で、覚悟はできていると断言するオリバー達。

だが、誰も置いていかず、全員で帰るとレイは明言し、新しい案をみんなに提案する。
その脱出作戦で全員が一つにまとまり、緊急破壊装置を作動させ、外の世界への地下通路を、みんなでひた走りに走る。

全員、外の通路への脱出に成功し、ゴールディ・ポンド密猟場は爆発し、上の池の水が町全体を飲み込み、すべてが深い水中へと消えゆくのであった。

1. 出会いと決意と…。

ルーカスとオリバー。それぞれの胸に、お互いが出会った時の事が去来する。

あどけない子供だったオリバーは鬼の追撃を命からがらかわし、顔を涙で濡らし、這いながらも森の奥へと逃げのびる。

森で隠れていたルーカスが彼を認め、オリバーの助けを求める手に、彼は優しくそっと自分の手を差し出す。
それがルーカスとオリバーの初めての出会いだった。

「僕とここから逃げないか?」
時が少しだけ経ち、ある日、ルーカスはオリバー達に語りかけた。

「いやだ…逃げてもこの場所があるなんて…。」
オリバーは歯を食い縛り、絞り出すように言葉を繋ぐ。
「俺はこの猟場(かりにわ)を終わらせたい。」

「わかった。」
ルーカスと少年達は〝強い絆〟の誕生とともに心の底から肩を抱き合う。
「終わらせよう、もうこんな想いを誰もしないように。」

僕にとってルーカスは、恩人で、師匠(せんせい)で、そして―――――。

オリバーの中に出会いの記憶が克明に甦り―――、
それは彼の前に立つルーカスの心の中にも甦っていた。

ここでは、ルーカスとオリバーの〝誰にも破れない強い絆〟が生まれる瞬間が
過去へと時間をさかのぼり描かれている。

命からがら逃げてきオリバー、救い出すルーカス。
心からの願いを絞り出すオリバー、しっかりと全てを受け止めるルーカス。

この2人の絆は死線を超えてきた者の、すべてを超越した結びつきである事が分かる。
そう、普通の生活では生まれ出ないモノなのだ。

2.恩人、師、そして父…。

「置いて…行けって?」ルーカスは呆然と立ち尽くす。
「何を言っている?……オリバー」

「言葉の通りだ、エマ以外の重傷者はここに置いて行ってくれ…。」
オリバーはゆっくりと続ける。
「そうすれば、すべては解決する。」

オリバーは間をあけずに計画を語った。
レイとオジサンがエマを最短で連れ帰り、他のみんなはルーカスがもと来た3週間の道で
安全に帰る。重傷者がいなければ予定通りに進めるだろう…。

横でヴァイオレットが俯く。

「バカな…!!」ルーカスが反論しようとする。が――、

「もう……十分だよ、ルーカス。」オリバーが遮る。

あなたは以前に俺達を助けてくれた…。
知識を…技術を…生きる目的を……そして家族をくれた。
俺達の願い(ワガママ)を聞いて一緒に戦ってくれた……。
俺達がどれだけ救われたか。

「父親がいたら…こんな感じだったのかなぁ…。」(少しはにかむオリバー。)

ルーカスは俺達にとって大切な恩人で、師匠(せんせい)で、兄さんで…
そして、父さんだ。

「そうよ…だから…みんなで決めていたの。」
重傷を負い、苦しむジリアンもそっと口を挟む。
「ええ…最初から。」ソーニャも答える。

オリバー達9人の先鋭部隊の脳裏には、以前集まった時の約束事が甦っていた。

―――勿論、第一は全員で生き残ること。でも、それが難しくなったら…
ルーカスと他の者だけは必ず生かして外へだす!
これがこの戦いを始めて、貫き通してきた俺たちの責任だ。

「覚悟はできている。」毅然とオリバーが言う。

足手まといになりたくない。
ルーカスが…みんなが、エマが…生き残るために俺達をここへ置いて行ってくれ。

オリバーやみんなの覚悟を聞き、呆然とするルーカス。

違う…ちがうよ、みんな…。親ならば我が子(きみたち)に復讐などさせるものか。
(ルーカスの脳裏にはオリバーと初めて出会い、ギュッと抱きしめるシーンが浮かぶ)
僕は君たちを抱きしめたあの瞬間、怖気づいただけだ。

(「わかった、終わらせよう。」と少年達に語りかけるルーカスの記憶。)
僕はあの時、君達の気持ちを恐怖から逃れる口実に使っていたにすぎなかったんだ。

ルーカスは表情を引きつらせながら言う。
「ダメだ。きみたちを置いて行くなんて―――。」

なぜオリバーが頑なに置いていけといったのかがはっきりと分かる気がする。
自分を犠牲にしてでも自分の人生で「掛け替えのない存在」であるルーカスや仲間たちを守りたかった。いや、何があっても絶対に失いたくなかったのだ!

その為には自分の命も辞さない。寧ろ喜んで自分の命を差し出せるのである。
これぞ究極の自己犠牲ではないか。

逆に大人であるルーカスが自分の弱さ、小ささに気付かされて呆然とする気持ちもよく理解できる。やはり大人は子供の一途な想いにはどう足掻いても勝てっこないのである。

3.みんなで帰ろう!

「誰も置いていかねぇ。」

レイのきっぱりとした声が広い空間に響き渡る。

「エマは助けるし、全員でも帰る。」

「ああ、そうじゃなきゃ他でもねぇエマ(こいつ)が納得しねぇ。」
オジサンも即答する。

レイが新たな計画を話す。
「俺とナイジェルとヴァイオレットの3人で全員を無事にシェルターに連れて帰る。」
そしてオジサンを鋭く見据える。
「オッサン、あんたにエマを任せていいか?」

「任せろ、レイ。お前の親友は俺が必ず連れ帰り助ける。」
オジサンがレイの視線にさらに強い視線で答える。

いや、それは危険だし、帰り道にもつかどうか…と、顔を曇らせ反論するオリバー。
「でもまだ生きているだろ!?」テオが叫ぶ。
生きている限り諦めたらダメだ、俺達だって担いで歩くぐらいできるからと、
年少の子供達が口々に言う。

「もう、誰かを犠牲にするのは嫌だし、何とかできるさ。」
ヴァイオレットとナイジェルも笑顔でみんなに賛成する。

「ここじゃなくてもまだ死ねる。」 レイがダメ押しする。

「ここまでやったんだ、全員で帰ろうぜ!」

全員の顔に瞬く間に笑顔が広がっていく。
「決まりだ! 急いで準備するぞ!」オジサンが叫ぶ。

そしてルーカスはエマのペンをナイジェルに託す。
「この〝最後の手段〟エマならみんなの為に今使う。全員が逃げ切るために。」

わかったと、ナイジェルはペンを持って管制室に行き、ペンを使う。

そのペンは〝ゴールディ・ポンド〟の自爆装置の鍵だったのだ。
ナイジェルはそのまま緊急破壊装置の起動ボタンを押す。
電光表示板は[30:00]になっている。

「それじゃあ全員、準備はいいか?」
その場の空気が一瞬張り詰めるのだった。

さすがレイ!
エマの意志を完璧に受け継いでいる!

「エマも助けるし、全員連れて帰る」というこの一言の圧倒的な説得力!
しかもこの言葉だけで全ての局面を変えてしまう破壊力を見よ!
この言葉からラストに向かって一気に加速していく爽快感は他では味わえない

そして、重要アイテム〝ミネルヴァさんのペン〟が久々の登場なのだが……、
まさかのまさか、このペンがゴールディ・ポンドの〝自爆装置の鍵〟だったとは!
この「約束のネバーランド」はいつどこで、どんな伏線が回収されるか予測不能である。
その意外さを毎回楽しみにしている読者も少なくないはず。
はてさて、これからどんなビックリが待っているかは読んでからのお楽しみ!

4.猟場の終わり。

レイ、オジサン、ルーカスたち全員は粛々と地下の通路を外の世界へと進む。

[9:59]
ビー ビー ビー
バイヨンの屋敷で主人の帰りを待つ鬼達が警報音に気付く。「なんだ?」

一方、レイ達とエマをおぶったオジサンは猟場と外界を結ぶ「大きな換気扇がある場所」へと風のように駆け抜ける。

[07:43]
一行は「換気扇」の間を抜けて、広い洞窟空間へ足を踏み入れ、そこで遭遇する鬼達を倒しながら、ひたすら前へと進む。
オリバーも静かに担架で運ばれて行く。

[02:23]
ビー ビー ビー ビー
誰もいない地上の秘密の猟場「おとぎの国の町」に――、
誰もいない地下の避難所や会議室に――、 
警報音だけが響き渡る。

レイ達は前へ前へと進む。
オジサンもひたすら先を急ぐ。

[00:00]
ピ―――――――――ッ。  TIME UP!!

その頃、猟場から遥か遠くの広い地下空間にレイ達はいた。

レイは一点をジッと見据えて粛々と語る。

あんたら、すげぇよ。
逃げるだけじゃなく、立ち向かい鬼達の庭をぶっ壊した。
もうここで殺される子供はいない。

世界を変えた…その一歩だ!

レイの瞳はさらに先を見据える。
フィルたちの奪還、GF(グレイス=フィールド)の解放、1000年前の約束。

これからの目標と課題であり、これは世界を変える脱獄であり、
俺達も未来を作り、世界を変えられるのだ!

レイとオジサンは目を交わす。
「じゃあ、無事に戻れよ。」
「オッサンも。」

そして、みんなはさらなる先へと歩き始めるのであった。

秘密の猟場の〝おとぎの町〟は、爆発により天井や壁が破壊され、そこから大量の池の水が侵入し、あっという間に水中へと全てが飲み込まれていった。

2046年  1月29日
ゴールディ・ポンド密猟場

崩壊

今も水中には風車の残骸が漂い続けている。

長かった秘密の猟場(かりにわ)での戦いも終わりを告げる。
「警報音」と「電光表示板」「脱出」の音・目・行動が三つ巴に絡み合いこの後の最大のフィナーレへ向かってテンポの良い助走の役割をになうポイントとなる。

そして時間とともに成長を続けていくレイの姿にも共感が持て、その瞳の強さに
ガンバレとエールを送っている読者も日本中に多くいるはず!

レイとオジサンの掛け合いも小気味よく、明るい未来を予感させ
良い後味を味わう事ができる。

そして、とうとう全てが崩れ去り、歪だったひとつの世界が終わりを迎える。
だが、これは始まり、きっかけに過ぎず、終わりのない果てしない革命の旅が
これからもずっと続いて行くのである。

約束のネバーランド96話の考察

今週の希望ポイントはズバリ、「レイの未来を見つめ続ける瞳」。これに尽きる。
それが、ともすれば自暴自棄ともとれるオリバーの捨て身の行動を止めさせ、
全員の心を一つにし、最後まで引っ張っていく。

レイは「誰も犠牲にしない」「いつも仲間とともに」という強い信念のもとに行動し、
その目はいつも先の一点を見続けているのだ。

その前向きな目の輝きはまるでエマそのものではないか。
まるでエマの心がレイに乗り移り、喋らせ、動かしているかのようだ。

「みんなで幸せな未来を作り、今の世界を変えていく。」

この飾り気の無いシンプルだが力強い言葉が読者の心を強く打つ。

彼のこの決意は全ての人々に伝わり、来週から始まる新たな展開にも
大きく影響していくに違いない。

そしてケガから回復し、元気になったエマとともに、この世界を駆け抜け、
希望の大空へと飛翔して行く姿が見られる日も、そう遠くはないはず!

レイの一点を見つめ続ける瞳が希望の力となり、来週も良いことが起こりますように!

約束のネバーランド【ネタバレ】一覧

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