ブラッククローバー【ネタバレ】170話「転落者動き出す」
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ソルは王都からほど近いところにある森の中にいた。
シャーロットの事をヤミに任せた時に頼まれた黒い球を、安全な場所に隠すためだ。
「よし…!これなら大丈夫だろ……!」と自分の土創生魔法を使い、森の中に黒い球を埋めていた。
その中身には興味があるようで、「暴牛の団長…やたらと大事そうだったけど…何が入っているんだ…?」と確認までは出来なくとも、気にしている様子だった。
しかし、王都の方から爆音が響き渡ると、「姐さん…!!」とシャートットに何かあったのではないかと心配する。
場面は変わり、ヤミとシャーロットの戦いではお互いの魔法がぶつかり合い、ガレキの山が出来ている。
先に立ち上がったのは、シャーロットの方だった。
シャーロットは先ほどの戦いをこう分析した。
今の互いの一撃。魔力の大きさは私の方が圧倒的に上だった…と自分が有利だった認識を示した。
しかし、ヤツの魔法は私の魔法を両断し勢いを弱め街を守った…籠手のみとはいえ私に届く威力を残して…とヤミの戦い方を評価しているような様子だった。
魔力量の優劣に関わらず戦況を覆す…そんな魔法の習得に至った者が人間にはいるのか…と自分にはできない戦い方をしていたヤミを認めざるを得なかった。
ヤミに倒され茨の中に包まれているマルクスとオーヴェンを見つめ、「そうでなければこの二人もやられてはいないか、人間を甘く見すぎていたようだ…ならば万全を期し臨むのみ…!」と言って、茨に乗りその場を去ろうとした。
その頃ソルは先ほどの爆音で心配になったのか、自身の魔法で生成したゴーレムに乗ってヤミとシャーロットが戦っていた現場まで来ていた。
ガレキの山を見つめ、まさかの事態を想定したが、そこへヤミがガレキの中から現れた。
「待ちやがれコノヤロー!!おれはまだ負けれねーぞ、このアマ!アブネーだろ死ぬかと思ったわ!!テメー絶対目ぇ覚まさせてやっからなトゲツン女王!!」とシャーロットへの文句を言いながら出てきたので、ソルはヤミが生きていたことに安堵した。
ソルに気づいたヤミは先ほど託したものについて尋ねてきた。
「安全な場所に隠してきた」とソルが言うと、「本当だろーな。信じるからな」とヤミは念を押して言ってきた。
「そっちこそ姉さんを頼んだからな!」と自分の力不足を感じ、今の自分では救えないのでシャーロットをヤミへ再度任せると宣言した。
しかしヤミが「戦えなくても救うことは出来んだろ!!ほかにも騎士団員がいんだろーから一緒に国民共を助けに行け!!」とソルも出来る事を命令した。
場面は変わり、魔法騎士団本部の地下牢に移る。
そこにいたのは”紫苑の鯱”団長のゲルドルとレブチだった。
急いでいるというゲルドルに対し、レブチは髪をかき上げやけどしたような顔を見せ、「任務の失態の責任を全部被せオレを『紫苑の鯱』から追い出した張本人」と言い、ゲルドルに言い放った。
しかし、ゲルドルに嫌われていたから自業自得だと一蹴される。
二人は詰め寄りながら、レブチが「どんな攻撃も受け付けなかった透過魔法様が言い様だな」と言い、ゲルドルも「どんな魔導士の魔力も封じられた鎖魔法が嘆かわしいね」と返した。
お互いに自分は無敵だと言い放ち、アンチ魔法のガキさえいなければとアスタを批判した。
そこへエルフ化したものが「人間は見つけ次第…殺す」と言うと、魔力の高さを認識したゲルマルは話し合いを持ちかけた。
しかし、「もうオマエらには騙されない…!どんなヤツだろうと人間は皆殺しだ…!」と臨戦態勢に入った。
話し合いが無理だと悟った二人は仕方ないと手を組み、ゲルマルの透過魔法で二人とも姿を消した。
エルフは魔力も消えたことに動揺したが、この辺り一帯を吹き飛ばそうと攻撃をしようとした時、レブチの鎖創生魔法”真縛鉄鎖陣”に捕らえられ魔力を封じられた。
レブチが「オレがまた日の目を見る時が来たか!?」と喜んでいる時に、ゲルドルも姿を現し「私はこんなところで終わらない!!さぁ汚名を返しに行こうか!!」と二人で復活を誓った。
場面は魔法騎士団『紅蓮の獅子王』本拠地へと変わる。
エルフ化した”紅蓮の獅子王”副団長のランドールが騎士団員たちを攻撃していた。
やめてくださいという団員の願いも虚しく、ランドールは「やめねーよ、テメーらが全員くたばるまでな!!」と言い放った。
桁違いの魔力に諦めかけたその時「折れるなー!!」と当りに怒号が響き渡った。
「オレ達は最高の団長達に鍛えられた…誇り高き最強の団…『紅蓮の獅子王』だ!!絶対に…負けてはならない」とレオポルドが言い放った。
ブラッククローバー170話感想
今回は場面が切り替わることが多く、王都での戦いの全貌を見れたような感じがしました。
最初はソルがヤミから託されたものを安全な場所に隠すという任務を遂行したわけですが、中身はやはり気になっている様子でした。
まさかその中に魔法帝・ユリウスが入っているとは想像もつかない事でしょう(笑)
シャーロットとヤミとの対決において、今回は痛み分けと言ったところでしょうか。
ヤミの戦法を認めた時のシャーロットの目のアップが凄く印象的だったなと思います。
ソルが今の自分ではシャーロットを救えないと思っていた時に、「戦えなくても救うことは出来んだろ!」のヤミの一言で相当救われたのではないかという気がしています。
魔法騎士団の地下牢ではレブチと元紫苑の鯱団長ゲルドルとのやり取りが緊迫感があって、見ごたえがありました。
どちらも自分は無敵だと思っていたが、アスタのアンチ魔法によってその座が脅かされた事実があり、邪魔だとも思っているんだと思います。
お互いの魔法を解説しているかのように嫌みを言っていたのには少し笑えましたけど、本当は透過魔法も鎖魔法も凄い魔法ではあると思いました。
桁違いの魔力を持つエルフと戦う時には、仕方なく手を組んでやるみたいな態度がお互いに滲んでいましたが、実際に戦ってみると相性ピッタリだったのが凄かったです。
“紅蓮の獅子王”では副団長までエルフ化してしまったようですが、じわじわと団員をいじめていたのが印象的でした。
今までのエルフは割と一気に自分の力を見せつけていたと思ったのですが、転生するエルフによって戦い方も違ってくるのかなと思いました。
そこで団員達が折れそうなところに現れたのが、レオポルドだったのも良い演出しているなと思いました。
団長の弟でもあるレオポルドだったからこそ、言葉に重みが出て、それが騎士団員たちのモチベーションを上げるには必要だったのではないかと感じました。
ブラッククローバー171話考察
今回はヤミvsシャーロットの決着はつきませんでした。
魔力と言う点においてはシャーロットの方に分があったようですが、ヤミの戦い方は見事だったとシャーロットも評価していました。
次回以降、また戦う機会はいくらでもあると思うので、その時に今度こそエルフ化を解除出来たら良いと思います。
人間への認識を改めたシャーロットは今後どのように人間と戦うのかもポイントになってくるのかなと思いました。
また、今回は色々な場面での戦いが描かれていましたが、そちらの行方も注目していかなければいけないかなと思います。
レブチと元“紫苑の鯱”団長ゲルドルのコンビも、敵の圧倒的魔力に仕方なく手を組んだが、コンビネーションは抜群でした。
お互いの事を恨んでいるとは言っても、昔から知っている中なので、お互いの能力を最大限生かしていたなという印象を持ちました。
汚名返上の為に今後のエルフとの戦いでは、重要な戦力として担っていく部分もあるのかなと思っています。
また“紅蓮の獅子王”の副団長のランドールもエルフ化してしまった中で、今後“紅蓮の獅子王”を取りまとめていくであろうレオポルドが出てきた事も良い演出だなと思いました。
心が折れそうになった場面で出てくるのがヒーロー登場みたいな感じで格好良かったですが、団員たちにとっても希望の光になったかなと思います。
次回はエルフ化したランドール副団長との対決も予想されますが、レオポルドは魔法の才能も凄かったと思うので、どんな戦いになるのか期待してしまいます。
今後の展開を楽しみにしています。
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